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17/2/28 音楽ノート|2015年~今年にかけて録音していたオリジナル曲や、20年前、子供の頃に作った曲など……たぶん30曲くらい追加。

2017年4月8日土曜日

怪異が結局なんだったか解らないゲーム

というのは、如何ですか。


「ああ、本当に思いついただけなんだな」と思って下さい。

「どうせ斬新なアイディアだと思いやがったな、こいつ」と思って下さい。

ただ、思いついてしまったので……


ということで、何かというとホラーゲームの話なんだけど、ホラーゲームで一番「怖くなくなる瞬間」「楽しくなくなる瞬間」が何かと考えると、誰もが思いつく通り、「怪異の正体がわかっちゃった時」なんじゃないかと思う訳だ。

この「正体」とは「ああ、これは○○家の□□さんですね」とネタバラシすると怪異としての不気味さが薄れる……よりも、どちらかといえば「対処法」のことで、 例えば、



か弱い少女(プレイヤーキャラクター)が薄暗い館を歩いているとする。
怖いシチュエーションだ。


すると、物陰からオゾマシイものが姿を現す。
怖い怖い。


で、殴れたら、やっぱり、だめだよねということだ。

殴って蹴散らすなり追い払うなりできた時点で、それは怪異や恐怖でなく、「敵」になってしまう。

ホラーめの雰囲気のあるゲームは、なにしろ、何も出てこない最初が怖い。
何がどこから出てくるのか、様々な最悪なケースを想像できるのが誰あろう自分自身だからかもしれない。

初めてなにか出てきた瞬間も怖い。
この時、プレイしている方は操作方法も十分に解らず、適切な対処ができるか心構えの十分でないままに、怪異に向き合わなければならないからだろう。

が、操作に慣れて対処できるようになった瞬間、怪異は想像でなく経験になる。
「敵の見た目がアレなだけのアクションゲーム」か、「気が散る要素のあるアドベンチャーゲーム」かに陥る可能性がある。

ということで、20年以上前あたりから、「主人公が特に武器を持っていない」ホラーゲームが出るようになったし、今も出ているわけである。

ただ、主人公が戦えないだけで怖いかというとそうではないと思われる。

結局、怪異はなんらかの形で出るわけで、そうなれば、逃げる、隠れる、触らないようやり過ごす、といった、こちらのやるべき事は何かしらあるのだ。

例えば「触れたら一発死。主人公、なすすべなし」というゲームがあるが、これも最初は怖いと思うものの、ゲームである以上ゲームオーバー画面を経てコンティニューして、再度同じ道をすぐにやり直すことになる。そうすると当然「攻略法」というものが生じるので、その時点で「怖い怪物」ではなく「触ったら死ぬ敵」になる。

最初は怖いかもしれないが、クリアするころには「見た目が怖いトゲゾー」みたいなものになっちゃうと思うのだ。

もう、つまるところ、「出てきちゃったら」、「敵になる」のではないか。

「出てきちゃったら」、「対処法が必ずあるので」、「その怪異のことが解ってしまうから」、「怖くなくなっちゃう」のではないか。

ということで極論だけれど、

じゃあ、その怪異が「出てこない」ならどうなんだって話になる。



か弱い少女が薄暗い館を歩いているとする。




間違いなくそこには何かおり、しかも残虐なことをしている。
が、肝心のその犯人はどこにも見当たらない。


なんだったら館の中で協力者だったはずのキャラが死んでいる。

が、肝心のその犯人はどこにも見当たらない。

間違いなくなにかが自分の近くで悪意を奮っているのに、それを突き止められないのだ。

これが延々続く。足や影くらいは見られるかもしれないが、決して対処できず、解決できない不安が常にある状態が維持される。のだけれど……

……これだけだとゲームにならない。
なにせ上記のプロットを成立させるには、「怪異の持つ悪意が、主人公には向いていない」必要があるのだ。
常に主人公は安全になってしまう。

なので、主人公には、「怪異とは別の恐怖」が存在する必要がある。



ええと、主人公は、何か呪われているのだ。

処置をしなければ体がどうにかなってしまうのだ。



その呪いを収めるには、死んで間もない人間の血が必要なのである。

グロ系かあ。うーん。
でもこのシステムなら、怪異が雰囲気を維持できて、且つ「自分の体が呪いに蝕まれる」のをゲーム性にでき、しかも「呪いから逃れるために積極的に死体に触れ、主人公がおかしなことになる」という形で、ちゃんと主人公に向けられた恐怖を作れるのでは……


ということで、結局ゲームである以上「目的」と「障害」と「対処」と「手応え」という、ロジカルな仕掛けが必要になるのだけれど、怪異そのものを「障害」にしてしまうと、それに「対処」が生じるためにせっかくの怪異が怖くなくなってしまうので、怪異には「ロジカルな仕掛けには絡まない」で頂くのがよいと思うのだ――という思いつきでした。