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17/2/28 音楽ノート|2015年~今年にかけて録音していたオリジナル曲や、20年前、子供の頃に作った曲など……たぶん30曲くらい追加。

2016年11月5日土曜日

『BEYOND two souls』をプレイしてるよ。

Playstation Plusでフリープレイなので、『BEYOND two souls』をプレイしている。
たぶんもう2~3ステージくらいで終わりだろう、あたりまで進めた。

で、ちょっと、色々感じるゲームなので、勢いで感想を書きたい。

まず、web上で見られる感想として、
・映画のようなゲーム
・ゲームのような映画
といったものがあるが、全く、実際そう思う。

ムービーと操作シーンの垣根が無い。
3Dでアクション要素のある多くのゲームは、明確に「あ、ムービー始まった」とわかる変化がある。操作可能な3Dモデルと、ムービーの中で動いている人物は、ライティングなりぼやけ方なり見た感じが違う。
でもこのゲームはもう、解らない。

ムービーのような画質で、3Dスティックで人物が道を歩く。
映画とかにある、あの上下の黒い線も表示されたまま操作シーンになっている。
主人公・ジョディは常に棒立ちでなく、頻繁に脚を前方に蹴り出したり、だるそうに傾いたり、表情を変えたりして、しかもシーンによって動き方も異なるから、自分の操作で立ち位置・アングルが決まったハズなのにムービーかと思うような映画的なカットになったりする。

だから、「これもうゲームでやる意味なくて映画見てるだけじゃん」という皮肉でなく、もう見たまんま、映画のようなゲームだし、ゲームのような映画だと思える。

で、そうなると「ストーリーの感想」と「ゲームとしてどうなんだの感想」という2つがでっかく存在する。
そこまで垣根を無くされたら、ストーリーが面白くないなら壊滅的だし、ゲームとして面白くないならいよいよ映画でやれとなる。

(個人的に)まとめてざっくりいうと、

ゲームとして面白いがすげえ気をもむ。

アメリカの連続ドラマを見てる時のような気分になるのだ。
気になるし、演出もうまいし、臨場感もあるししっかりドラマしているのだが、一方でシナリオの性質がどうも……「視聴者として心が痛むことを求められている」疲れを生じさせる。

主人公の境遇がそりゃもう悲惨なのだ。
起きる出来事がヘビーだ。
しょっちゅうピンチだ。
つまり殆どのシーンが「この主人公が可哀想だから、さあ、心配しろ、やきもきしろ」というもので……

そこに、ダメ洋画によくある、
「不快なだけのいじめっ子表現」
「気持ちのすれ違いじゃなくてただのグダグダ」
「視聴者にとっては既知の情報をキャラクターが誤認しているせいで、バカにしか見えない低クオリティ人物設定」
が乗っかってくるから、もう、感受性とかそういう問題じゃなく、
「オォーウ」とか言いながら身勝手に同情したり感動する模範的"アメリカンドラマ"視聴スタイルを、こっちが演じさせられるハメになる。

そいでもって話の繋げ方は、ハラハラさせられて、スッキリしないイヤな気持ちにさせられて、はい続きが気になるでしょ? というものだ。
紙芝居屋じゃねえんだから!
気になるわ!
だからプレイは続けたくなるわ!
疲れるけど!!

さてじゃあゲームとしてはどうなんだ、というところだけれど、殆どはQTE祭。
敵が襲ってきたら数秒以内に右スティックを動かしたり、×ボタンを連打したりする。

戦闘行為だけでなく日常動作もコマンド入力させられるのは面白い。
段差をまたぐだけでボタン2つを長押しするし、料理をすればコショウを振るにもショウガを入れるにも決まった方向にスティック入力。
操作をしたら何か反応がある、というのは原初的な遊戯だからか、もはやベッドから起き上がるだけで面白い。

難度はかなり低い。敵を攻撃するなら左右スティックを倒して離す、という気楽な操作を行うだけ。
なのに発生する効果はもうどっかんどっかん派手なので 、いってみれば花火大会で、「発射タイミングはプログラミングされていて、あとボタンを押すだけ」な状態のコントローラーを渡されているようなものである。
っていうかそもそもゲームオーバーが無く、失敗してもそれ用のストーリーが進むだけので、世界一派手なしかけ絵本とすら言える。

QTEの苦手な人にとっては悲しくなると思われるが、基本的には(ここではサスペンスなストーリー展開も好影響して)適度にゲームしている気分にさせてもらいながら接待されているようなものである。

だから、面白いけれど、 疲れるゲームなのだ。
全ステージがいちいちまだるっこしい会話劇つきのイベント戦、みたいな感じともいえるかなあ。

疲れる要因にはもうひとつ、ストーリー順のこともある。

全体で主人公の8歳から24歳ころまでの人生が語られるのだが、これが、時系列バッラバラに進む。
それはある程度10代のころが語られたら過去編に→その後は20代……のような可愛いものではなく、

1.幼少期
2.ちょっと大人になってから
3.少女期
4.ステージ1より更に前
5.ステージ2の前
6.ステージ2より後
7.一番古い時間軸
8.ステージ3より後で5より前
9.ステージ6の後
10.ステージ4の後
11. ステージ3より後で8より前

……と、頭を揺さぶるような順番。
操作のチュートリアルの都合や、大きなバトルステージのバランス配分、といった理由は見えるし、別に話の理解に混乱があるワケでもないのだけれど、このやり方、
あと何話やればエンディングなのか、自分はこのゲームを何割攻略できているのかがさっぱりわからないのだ。

更にはロード画面では時系列順にエピソードが整列していることもあり、進んでいるハズなのに後退していると認識させられ、ひどく気分のげんなりする仕掛けになっている。
冒頭書いた「もう2~3ステージくらいで終わりだろう」も、正直、攻略サイトを見てやっと解った。そして解って、安心した。

だから最終的には、「どのくらい進んでいるのか、いつ終わるかも解らない、滅入るくせに気にならざるを得ないストーリー」を、なかなか引き止めさせてくれずに続けなきゃならない、というのが、私のこのゲームに対する感想だ。
「ムービーだか操作シーンだか解らないゲーム」としては最高峰レベルなのに、大変勿体ない。

もしも、
・どれだけ過去に戻ろうが未来に行こうが構わないので、今がステージ幾つであと何ステージあるのかを明示化する
・シーンのスキップか早送り機能を付ける
ということをしてくれたなら、このゲームは人に薦められるゲームであると感じられたのだけれど、何だかこう現状では、
「『BEYOND two souls』? ああ……いや、面白いよ? あ、やるの……? あ、いや、止めないけど、何なら俺がストーリー要約して説明するけど……」
という感じのゲームである。

頑張ってクリアするさ。
数日くらい置いてから!